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機能紹介

このページでは、SNMPcネットワークマネージャの機能をご紹介しています。

製品の特徴

SNMPcネットワークマネージャは、ネットワークを管理するための安全で拡張可能な分散型ソフトウェアです。

主な機能

  • 安全なSNMPv3をサポート
  • 拡張、分散型アーキテクチャ
  • リモートコンソール&Javaコンソール
  • Eメールへのイベント通知
  • リアルタイムMIBディスプレイ
  • MIBのグラフ化(稼働率など)
  • 複数のデバイスを視覚的に表現
  • 最新の情報をWEB表示やプリント可能
  • 自動的に基本値と比較してアラートを発生
  • プログラミングインタフェース
  • Windowsサービス上にて稼動

ドメイン管理

SNMPcエンタープライズ版では複数の異なるドメインの管理が可能です。各サーバは一つ以上のリモートサーバをインポートすることができます。アラートは自動的に「スレーブサーバ」から「マスターサーバ」へ伝播されます。各サーバがスレーブおよびマスターの両方の役割の中で同時に作動することができるので、十分なピア・ツー・ピア・アーキテクチャがサポートされます。


複数のコンソールログイン

SNMPcエンタープライズ版はリモートコンソール機能を使って、ローカルとリモートの両方からログイン可能です。いくつかのWindowsワークステーションから、ローカルもしくはリモートのTCP/IP接続により、リモートコンソールを稼動することが可能です。
すべてのSNMPcエンタープライズの機能はリモートコンソールからも使用可能で、各コンソールは他のコンソールセッションに関係なく完全な読み出し/書き込みアクセス権を持つことができます。



分散型ポーリング

ポーリングエージェントは、ローカルで接続されたネットワークデバイスのディスカバリを実行します。各ポーリングエージェントは発見されたトポロジの範囲を制限するため、ネットワークアドレスに基づいてディスカバリフィルタを使用します。そのディスカバリアルゴリズムは、デバイス種類、IP、SNMP、TelnetおよびHTTP(WEB)を含む、サポートされたプロトコルを決定します。
ポーリングエージェントは現在の状態とICMP/SNMPリクエストによって発見されたデバイスのアラートのしきい値を監視します。ポーリングエージェントは、さらにローカルのデータベース中のMIB統計を長期的に保存します。ステータスの変更およびアラートはSNMPc エンタープライズサーバに転送されます。
コンソールから実行する全てのデバイスコマンドは、中央のSNMPcサーバを通った際に、適切なポーリングエージェントによって経路を決められます。これはSNMPcが多数のオーバーラップするIPアドレスの範囲およびNAT環境をサポートすることを可能にします。

コンソールオプション

リモートコンソール

SNMPcでは、ローカルユーザアクセスが使用可能です。特にエンタープライズ版ではリモートコンソールにより高速通信のリモートアクセスをサポートします。いくつかのWindowsワークステーションからローカルもしくはリモートのTCP/IP接続によりリモートコンソールを稼動することが可能です。
すべてのSNMPcエンタープライズ版の機能はリモートコンソールからも使用可能です。各コンソールは他のコンソールセッションに関係なく、完全な読み出し/書き込みアクセス権を持つことができます。SNMPcエンタープライズ版基本システムは、リモートコンソールライセンスを含んでいます。システム上のリモートコンソール数に制限なく同時使用が可能です。
リモートコンソール用にインストールするSNMPcのバージョンはターミナルサーバにインストールするSNMPcのバージョンと同一である必要があります。ご注意ください。


Javaコンソール

SNMPcエンタープライズ版は、JAVAベースのリモートコンソールをサポートしています。JAVAコンソールはインターネットもしくはイントラネットに接続されたコンピュータからの使用が可能です(Apple、Linux、Windowsを含む)。
JAVAコンソールは低速なWANに最も効果的に使われ、アウトソースされたネットワークサービスやヘルプデスクによって使用される際に適しています。
基本的な機能としては、トポロジーマップ、イベントログ、リアルタイムのMIBの表/グラフを表示します。長期的な傾向報告書はカレンダーコントロールの選択の後に見ることができます。さらに、Ciscoルータおよび他のデバイスの設定のためのJAVA proxy Telnetアプリケーションも含まれています。


ネットワーク・マッピング

高度なネットワークマッピング

SNMPcはマルチレベルの階層マップをサポートしています。各階層は都市や建物などのサブネットワークを表しています。手動または自動によるネットワークレイアウトに加え、地図やフロアプランなどインポートされたビットマップを使って、実際のネットワークに即したレイアウトを作成できます。
SNMPcは各マップネットワークをツリー、リング、湾曲したトポロジーとして自動的にレイアウトします。
各マップオブジェクトはデバイス特有のアイコン、またはユーザが選んだアイコンを使用し、オブジェクトの色はデバイスのステータスを表します。デバイス特有のアプリケーションはマップアイコンをダブルクリックして開始します。
マップナビゲーションツールウインドウは、マップ内のオブジェクトが直接選択できるツリーとして表示されます。ツリーはまた、各サブネットの一番悪い状態を表示し、failingデバイスをすばやく配置できるようにします。
マップウインドウのFull Zoom機能はビューの自動的な移動またはズームを行なうので、ウインドウ内の全てのデバイスが常に目に見える状態になっています。Pan/Zoom機能ではビュー内のすべてのデバイスからズーム対象とする部分を選択できます。


モニタリング

有効性:ステータスポーリング

SNMPcは、ユーザによる4つの選択可能なTCPポートと同様にSNMP/ICMP、WEB、FTP、SMTPおよびTELNETサービスを自動的に発見し抽出します。リアルタイムのサービスステータスに加えて、SNMPcエンター
プライズはさらにWEBベースのレポートを提供します。


自動しきい値アラーム

一旦トレンドレポートが作成された後は、ポーリングエージェントは学習期間のレポートに使用した変数をすべてモニターし、一週間の毎時間に典型的なパターン用の基本線を計算します。
その後、ポーリングエージェントは基本線と実際に獲得したデータを比較し、変数が基本線に過度に反する場合、アラームを生成します。トラフィックの傾向が変化するたびに、ポーリングエージェントは自動的に基本線を調整します。さらに、手動で獲得した任意の変数用のアラームしきい値を設定することができます。また、自動しきい値監視の対象とするMIB変数値をカスタムテーブル機能をご活用頂く事で任意で選択が可能となります。
自動しきい値アラームのベースラインが作成されてから、自動閾値アラームが一度も発生しない状態が1週間継続し、実環境上で計測されるMIB変数値が、作成されたベースラインの値より20%以上低い値しか計測されなかった際に、自動下方修正が動作致します。
実環境上で1週間に渡り「修正前ベースラインの値×0.8」に満たない数値が随時計測され、その中で「修正前ベースラインの値×0.8より小さく、尚且つ修正前ベースラインの値×0.8に最も近い数値」が修正後の新規ベースラインとして採用されます。


アラート

SNMPcは、マップ・オブジェクトの色を変更し、イベントの受信に基づいて他のアクションを実行します。イベントアクションフィルタはイベントが発生した際のアクションを選択します。
SNMPcはイベントの無視、記録、イベントプライオリティの決定、SNMPトラップとして他のマネージャへイベントの転送するか、電子メールアドレスへのイベント通知やアラームダイアログボックスの表示、アプリケーション・プログラムの実行が可能です。

SNMP ビューワー

マルチベンダーグラフィカルデバイスビュー

HubViewアプリケーションは、マルチスロットルータ、ブリッジ、ハブのグラフィカル画像を表示します。デバイス独自のカスタムメニューとマウスコマンドは、選択されたスロット、ポートその他グラフィカルエレメントでSNMPcコマンドを実行します。
SNMPcはスタンダードMIBに適合する全てのデバイス用または、Cisco、Bay、3comといったプライベートMIBデバイス用のデバイススクリプトを持っているため、SNMPデバイスをグラフィカルに管理するためのHubviewスクリプトを容易に生成することが可能です。



リアルタイムMIBディスプレイ

SNMPcはMIB変数データの表またはグラフ形式でのリアルタイムディスプレイをサポートしています。そうした表やグラフは、Utilization、Volume、Percent Errorなど生成された計算式を含む異なるスタンダードMIBやプライベートMIBから来る複数のデバイスや変数を反映します。グラフ表示には、可変セル、テーブル列、カラムでも選択できます。



RMONユーザインタフェース

SNMPcはRMON-Iプローブをサポートしています。どのRMONグループからのデータでも設定または閲覧が可能です。MatrixプログラムはマトリックスグラフのHost通信を表します。Packet capture filterはプロトコルやアプリケーションタイプ、ソースや宛先アドレスを使用します。キャプチャーされたパケットは業界標準形式で保存されます。


MIBブラウザ

SNMPcは一般的な目的のためにMIBブラウザを含んでおり、各々のMIB変数を表示・設定できます。MIBブラウザはデバイスがサポートしている全ての変数を読み込むことができ、変数名や値をファイルへエクスポート可能です。

最新報告書

スケジュールプリント/Webレポート

SNMPc エンタープライズは自動的にスケジューリングされた(日、週、月)統計的なレポートを作成します。レポートフォーマットはグラフ、棒グラフ、分散型および
詳細を含んでおり、プリンタ、ファイルあるいはWEBサーバを含む様々な種類のデータへエクスポートすることができます。
SNMPcエンタープライズ版のレポート設定は非常に簡単です。1グループのノード、MIBプロフィール、レポートのスタイル、目的地およびスケジュールを選択した後に、SNMPcは自動的にリモートポーリングエージェントをすべてプログラムします。また、任意のワークステーションからレポートを閲覧するためのTrendViewアプリケーションまたはWEBブラウザーを使用することができます。



ODBCへのエクスポート

SNMPcエンタープライズ版は、自動的に業界標準のODBCデータ・ベースに保存された長期統計をすべてエクスポートすることができます。カスタマイズされたトレンドレポートを生成するためにSeagate Crystal あるいはMicrosoft Accessのようなよく知られているツールを使用します。

カスタマイズ機能

MIB コンパイラ

ビルトインMIBコンパイラはASN.1形式のMIBであれば対応します。ほとんどのスタンダードMIBや拡張された特別なMIBはインストールされており、すぐに使用できます。一度コンパイルを行うと、MIBの定義は表やグラフ表示や長期間の統計的なpollingといったSNMPcのMIB機能で使用できます。


MIB エクスプレッション

SNMPcは使用率などの生成された情報を表すMIBエクスプレッションをサポートしています。
すでに発見したMIBエクスプレッションを使ったり、独自のものを作成したりして、理解できる形式の有用な情報を自動的に表示させることができます。
またMIBソースファイルにMIBエクスプレッションを追加したり、MIB Wxpression CalculatorでMIBエクスプレッションをダイナミックに作成したりすることもできます。



カスタムテーブル

MIB navigation tool windowを使えば、ダイナミックにカスタムテーブルを作成できます。カスタムテーブルは存在するMIBテーブルのサブセットあり、異なるMIBでのテーブルからの変数を含んでいる場合もあります。または、MIBエクスプレッションを使用してUtilization、Volume、Percent Errorといった生成されたデータを算入することもできます。


カスタムメニュー

ユーザが定義したカスタムメニューでは、選択されたMIBオブジェクトなしでもSNMPcコマンドを実行できます。カスタムメニューは、MIBテーブル--編集、MIB変数のグラムまたはチャート表示--を表示し、MIB変数の設定ができます。またアプリケーションプログラムを実行します。SNMPcは選択されたオブジェクトがサポートしているプロトコル属性に基づいて、自動的にカスタムメニューを起動/終了します。
SNMPcはスタンダードMIBに適合する全てのデバイス用、またはCisco、Bay、3comといったプライベートMIBデバイス用のデバイススクリプトを持っています。あなたは、SNMPデバイスをグラフィカルに管理するためのHubviewまたはBitViewスクリプトを容易に生成する事ができます。

プログラミング

SNMPcプログラミングインタフェース

SNMPcアーキテクチャはシンプルなDLLベースのAPIを使用し、アプリケーションへ配分された完全な管理能力を提供します。このAPIにはオブジェクトクラスのインスタンス上で動作する共通機能が少数あります。各オブジェクトは読み取り/書き込みの属性を保有しています。
オブジェクトクラスはSession, Map, Log, SNMP, MIB, Event Filter, Custom Menusなど機能的なグループに分けられます。それらのクラスはまた高レベルのオブジェクト―マップビュー、ログビュー、MIBテーブル、MIBグラフなど―を作成するのに使われます。Polling Agent, Server, MIBグラフとして動作するプログラムの作成も容易にできます。


WinSNMPプログラミングインタフェース

SNMPcはWindowsでのSNMPベースのプログラミングのためのWinSNMP 業界標準APIをサポートしています。WinSNMPアプリケーションの開発に必要なファイルやライブラリ、ドキュメンテーションに加え、ランタイムDLLやトラップ受信プログラムも含まれています。


DDEプログラミングインタフェース

SNMPcはまたDDEベースのAPIもサポートしています。このAPIをVisual Basicプログラムから、またMicrosoft Excelなどの標準的なWindowsプログラムからも使用することができます。コマンドを使ってマップやMIBデータベースに問い合わせをし、ローレベルのMIBオペレーションを実行し、MIBテーブルのダウンロード、SNMPcコマンドの実行をすることができます。
HubViewはDDE APIを使用して開発しております。

SDK(開発キット)

SDKにより、SNMPcデータベース(マップ、ログ)内の情報にアクセスするユーザ独自のプログラムを作成することができます。SNMPcにいくつかのプログラム作成例が載っています。LOGファイルや受信トラップを読ませる、SNMPリクエストを出したり、マップデータベースにアクセスしたりするAPI使用方法が記載されています。APIやBitviewスクリプト言語にてGUIを作成する簡単な方法を作る資料も添付されています。
弊社ではお客様からの依頼にもとづいた受託開発も執り行なっております。SNMPcカスタマイズの際には是非一度ご相談ください。現在、SNMPcオプションとして販売されているカスタマイズプログラムの詳細は、こちらのページでご確認頂けます。

新機能のご紹介

各バージョンに追加された新しい機能及び改善点をご紹介します。

バージョン 新機能・改善点
ver.8.0.0 IPv6アドレスに対応:IPv6アドレスを持つ機器も監視対象になります。
ver.7.2.7 マップ上でのテキストオブジェクト追加。
マップ上のアイコンズームレベル設定。
ver.7.2.3 メイン画面のボタンと選択ツールのグラフィック改善。
ver.7.1.8 nodelist.exe及びnimport.exeの追加:マップオブジェクトのインポート及びエクスポートに利用できます。
ver.7.1.1 イベントログ及びトレンドレポート用のデータベース最大容量を4GBに増加。
ver.7.1.0 カスタムアプリケーションツール:カスタムアプリケーション開発で利用するスクリプト言語のための新しい機能を追加しました。
この機能で作成するカスタムスクリプトは、トラップ受信やマップアイコンをダブルクリックした際などにカスタムメニューから使用することができます。
この機能の詳細は、ファイルをご確認ください
カスタムサービスポーリング:ユーザにより作成されたアプリケーションやスクリプトを使用するサービスポーリング用の拡張機能が追加されました。
カスタムサービスポーリングはSNMPやIPプロトコルをサポートしていない古いシステムへのポーリングに使用することができます。
WindowsのWMIにも対応します。

SNMPc7における仕様変更

SNMPcは、version7へのアップグレード時にいくつかの仕様変更がなされました。変更内容は以下のとおりです。

監視対象数の定義変更について

SNMPc6では監視対象制限がWorkgroup版で1,000ノード、Enterprise版で無制限ノードとなっておりました。SNMPc7では監視対象制限がWorkgroup版で1,000オブジェクト、Enterprise版で100,000オブジェクト(平成18年10月より)となり、サブネット、リンク、ネットワークなどのマップオブジェクトのすべてが制限数に含まれるように仕様変更となりました。ご検討の際にはご注意願います。
また、Workgroup版の販売は終了いたしました。詳細はこちらをご参照ください。

  • 1

    リダンダント(冗長性)機能:
    接続/待機バックアップサーバ

    SNMPc エンタープライズ 7.0はリダンダント構成機能をサポートしてます。プライマリサーバの停止時には、自動的にネットワーク内に分散するポーリングエージェントのすべての再設定が行われます。
    この新機能であるバックアップサーバの特徴を装備することにより、システム障害、人為的エラーあるいはその他不測の事態に際して基本的なシステムが無効にされる場合でも24時間、年中無休でネットワークを監視し続けることが可能になります。

  • 2

    アプリケーション
    サービスポーリング

    SNMPc 7.0では、独自の送信応答ストリングを規定することにより、全てのTCPアプリケーションポート(FTP、SMTP、Telnet、AnonFTP、Apache、DNS、ECHO、HTTP、IMAP、MSSQL、NNTP、POP3、SNPP、SSL等)をポーリングすることができ、さらにアプリケーションの"稼動状態"を監視することができます。
    またこれにより、各サーバにつき最大16アプリケーションポートを監視することができます。この特徴の一例に、SNMPcはWebサーバを監視し、確実にホームページがうまく表示されるかどうかを監視することができます。
    また、SNMPcは、クエリを発行することでデータベースの状態を監視する、あるいはTelnetを経由してSNMPを持っていないデバイスを監視することもできます。

  • 3

    クイックイベントフィルタ

    イベントフィルタのメカニズムは柔軟であるため、各アラートごとにSNMPcのアクションを設定する事ができます。
    ユーザによっては、受け取ったイベントに対応するフィルタを設定することが面倒であると思うかもしれません。SNMPc 7.0ではこの設定が簡単になりました。
    イベントビューワーから直接イベントフィルタを生成することができるようになりましたので、必要なイベントを反転表示させた状態でメニューオプションからイベントフィルタの作成を選択してください。

  • 4

    監査トレイル

    SNMPc 7.0はサポートを通じてユーザ監査トレイルに、よりしっかりとした安全と責任をお届けします。
    管理プラットフォームあるいは設定変更を行うためにアクセスしたすべてのユーザが追跡され、ログファイルに書き込まれます。侵入が検出された際には自動的に警報が発せられます。

  • 5

    改善されたイベントビューワー

    ノードおよびサブマップのいずれからもログファイルエントリをフィルタリングすることが出来ます。
    つまり、ユーザはデバイスの種類(例えば、ルータに接続されたすべてのエントリ)や顧客/支店のオフィス単位などでSNMPcイベントタブを設定出来ます。
    法人のユーザやサービス管理の一つとしてSNMPcを使用しているユーザにとって、サブマップによって識別できるということは非常に有効です。フォントやデフォルトのカラーも設定することが可能です。